秋深まるこの時期、毎年流れる京都のテレビCMの美しい映像と音楽…そして何とも心地良いナレーションに魅了され、古都の風情を感じております。
つつじ保育園園庭も京都程の紅葉の帳が見られ、照紅葉の輝きは見事なものです。
高く澄んだ青い空!色鮮やか自然!外遊びから帰ってくるこどもたちの頬は、冷たい風に撫でられて薄っすらと赤くなっており、今でしか味わえない“晩秋の空気”を五感で感じとっているようです。
いよいよこれから本格的な寒い冬を迎えますから、人間の生活を脅かす熊はそろそろ冬ごもりして欲しいものです。
因みに、つつじ保育園のアイドル、クサガメの「亀吉」は少しずつ冬眠準備を始めているようです。
さて、先日、乳児クラスは『運動会ごっこ』・幼児クラスは『運動会リハーサル』を行いました。なかでも、“かけっこ”は運動会競技で最も外せない競技の一つであり、個性あふれる競技かと思います。
走る前に担任がお名前を呼んで手を挙げるのは、必須です。個人情報保護のため、フルネームではなく、「お名前のみ」で呼ぶよう統一しています。また、幼児クラスになるとジェンダー平等の観点と発表の場という視点から「さん付け」で呼ぶようにしています。
乳児・3歳児クラスは、担任がゴール地点で手を広げて待ち構えており、こどもたちは満面の笑顔でハイハイやかけっこで走りきります。なかには、逆走するお子さんもいて、保育園らしいハプニングが、こどもたちも職員も笑いの渦に包まれます。




4・5歳児クラスになると、自分の順番が分かり、競う楽しさや「内側から抜かさない」というルールを理解します。尚、毎年恒例、集大成のリレーもあり、チームで協力して目標を達成する心地よさを学び、走る基本を身につけることなどをねらいとしております。
リハーサルの際、リレーが接戦だった5歳児クラス…勝敗発表時は緊張の一瞬…たちまちシィ~ンとなります。
担任が「赤チームの勝ち」と伝えるとガッツポーズやハイタッチする赤チームに対して、白チームはこの世の終わりというくらい、どんよりした雰囲気…白チームから「もう一回やろう!やりたい!」と声が上がると「今日はリハーサルなんだからいいじゃん!本番またがんばろう!!」と励まし合う姿に、おともだちと気持ちを分かち合いながら柔軟に考える力が育っていることを誇らしく感じました。
保育園での集団の中で繰り返す経験と葛藤が「折り合いをつける力」=「くじけない心」=「チャレンジ精神」が生きる力へと育んでいくことでしょう。それには、その都度保育者がしっかりとこどもの気持ちを受け止め、共有し、信頼関係を深めていくことが最も大事であり、保育の基本と基盤かと思います。
ですので、職員一同日頃からお子さん一人ひとりの成長をより良く見て、感じ取り、『寄り添い保育』を心掛けております。







5歳児クラスにとって保育園の運動会は最後となります。
乳児期からこれまでの成長を保護者と共に振り返り、喜び、感動を分かち合う場となることでしょう。
そして、やはり大きなイベントを終えると寂しい気持ちにもなります。
本番が待ち遠しいこどもたち…運動会での経験が、就学に向けての自信と協調性を養う大切な機会となることでしょう。





